【納豆】納豆とキムチとチーズ、それから韓国のり
今週のお題「納豆」
「今日はガッツリご飯が食べたい」と思った日に思い浮かぶのは、何も肉だけではない。
クセのある納豆に、更にクセのあるキムチとチーズを混ぜる。それを韓国のりで巻いて食べるのだ。
確か、母が昔、そうやって食べていたんだったと思う。
躾に厳しい母が、ひとつの茶碗に何やらてんこ盛りに乗せてきて、ねちゃねちゃと混ぜて食べているのを見て、驚いたのだった。
「何それ!?美味しいの?」と聞く私に、
「だって、全部発酵食品だもん」とひょうひょうと答える母。
そんな食べ合わせはしたことがなかったため、「発酵食品なのはわかるが、それが美味しい理由になるか?」と思った。
母の思い付きメニューだったのか、誰かに聞いたのを試していたのだったかは覚えていないが、母の中で流行ったようで毎日のように食べていた。
そして私も、発酵食品のコラボレーションにハマったのだった。
まず、ホカホカのご飯をよそう。
そこへチーズをちぎって入れておく。お手頃なベビーチーズで構わないが、「アーモンド入り」のものがおすすめ。
納豆は、ひきわりではなく粒のものがいい。
そして、キムチは白菜のもので、きっちり辛いのがお気に入り。
それらを混ぜる。
ベースは納豆ご飯であるから、よく混ぜたくなるところだが、そんなに一生懸命混ぜなくてもいい。
場所によって味に変化があるのもいいだろう。
そしたら、のりでご飯を食べる時の要領で、韓国のりを箸で一枚掴み、それらを巻き取る。
韓国のりが巻き取る過程で崩れてしまったら、そのまま口へかきこんでしまってもいい。
ほくほくとした豆の食感に、キムチのシャキシャキという歯ごたえとピリッとした辛さ、
ごはんの温かさで少し柔らかくなったチーズのまろやかさに、その奥に感じられるアーモンドの香ばしさ、
更に、韓国のりのごま油と適度な塩加減。
一度にいろんなものを口の中に入れているのにも関わらず、そこには急にまとまりがでる。
そして、口いっぱいに頬張っている時間は、至福のひと時。
ガッツリ食べたい日は、おかわり確定である。
夏バテなどで食欲が湧かない日も、想像しただけで「食べようかな」という気になってくる。
そんなことを書いていたら、無性に食べたくなってきたのだが、韓国のりを切らしている。
悔やまれるが、韓国のりなしでもかなり美味しいので、今回は良しとするか。