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鬱を体験しその正体について描いたマンガ『僕が僕であるためのパラダイムシフト』を読んで

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最近偶然Twitterで流れてきた、『僕が僕であるためのパラダイムシフト』という漫画を読みました。

 

2017年から2018年かけてTwitterで連載されいたマンガで、書籍化もされているのでご存じの方もいるのではないでしょうか。

 

これは作者自身が20年もの間鬱病に苦しんだ体験を元に、「鬱の正体のようなものを知ったので、それを誰かに伝えたい」と描いたマンガだそうです。

 

natalie.mu

 

何気なく読み始め、気づいたら一気読み。

 

鬱が題材のお話でしたが、読み終わったときに残った感情は、暗い気持ちや悲しい気持ちではありませんでした。

 

何かがわかりかけているような、どこからか光がさしているような、もう少しで答えにたどり着きそうな・・・そんな、どことなく前向きな気持ち。

 

今日は拙いかもしれませんが、私が感じた「何か」についてシェアしてみたいと思います。

 

<もくじ>

 

 

マンガ『僕が僕であるためのパラダイムシフト』

作者はEMIさんという女性の方で、冒頭でも触れたように、鬱に関するマンガです。

 

作者自身が感じた「鬱の正体のようなもの」について、体験を交えて描かれています。

 

 

正直、内容に関しては、ここでこれ以上わざわざ説明することはないです(笑)

 

それぐらい、言葉では説明しようのない心の中について、わかりやすく表現されています。

 

私が普段ごちゃごちゃ考えている、心やら感情やらについてのあれやこれも、このマンガ一冊で説明がつくんじゃないかというくらい、個人的には気持ちのいい内容でした。

 

 

だからまず、読んでいただくのが一番いいと思います。

 

書籍も出ていますが、EMIさんのブログでも読めます☟

ameblo.jp

 

ひとつだけ補足するとすれば・・・

 

鬱がテーマということで「重苦しい話なのではないか」「読み終わったら、こちらまでへこむのではないか」と思う方もいらっしゃると思います。

 

私もそう思っていましたが、絵もシンプルだし、ストーリーもいい意味で淡々と進んでいくので、割とさらさらと読み進められました。

 

主人公が辛い目にあったり苦しんだりはするのですが、そういった部分を強調したい演出ではなく、「説明したい」「伝えたい」という作者の意図を感じました。

 

それでも、ぐっとくるところや、涙が出そうになるところはありますが、ちらっと試してみてほしいです。

 

 

 

印象に残ったところを挙げてみる

たぶん、この本を読んでみて感じることや、惹かれた部分は人によって違うと思います。もちろん、全く面白くないと感じる人も。

 

私はこのマンガを読んで、色々なことを考えたり思ったりしたのに、なかなかな処理が追い付かないような感覚でいます。

 

なので、きれいに感想を述べたり、ごちゃごちゃと説明するのではなく、率直に気になったところについて簡単に触れたいと思います。

 

鬱病に限ったことじゃない

一番感じたのは、このマンガに描かれていることは「鬱病の人に限ったことじゃない」ということ。

 

私は鬱病と診断されたことはありませんが、理解できるところや共感できるところがいくつもありました。

 

マンガの中でマエダ先生が言うように「心の問題のすべての原因は”不安”」というのもなんとなく納得できます。

 

”不安”って誰にでも容易に芽生えるものだから、それが原因でいろいろな心の問題を起こすというのも理解できます。

 

ちょっとした風邪が原因で、肺炎を引き起こしたり、中耳炎になったりと、人によって症状が様々なのと同じようなものな気がします。

 

 

自己虐待の考え方

マンガの中で「”不安”を作り出しているのは”自己虐待”」と言っています。

 

自己虐待って言葉は知っているし、「自分に対してやっていることを、子供にもできますか?」という例えも聞いたことがあります。

 

でも、今までは他人事に思っていたところがあったかも。

 

周囲の誰かよりも、自分が一番自分にイジワルだってことが、とてもよくわかりました。

 

マンガでは本心の具現化として、小さいころの自分が登場します。

 

子供の自分に頑張ることを無理強いしているのを想像したら、良いことがひとつもないってすぐ理解できました。

 

ただし、自分をわがままにさせていいという訳でもなくて、その対応の仕方も描かれていますので、まだ読んでない方は読んでみてください。

 

僕が僕であるためのパラダイムシフト

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治さない決心

これもなんとなくわかります。

 

「受け入れない」と決めている感じ。

 

心の問題にかかわることだけじゃなく、生活の中でも似たような場面に遭遇する気がします。

 

人に対して「ああ、そんなに聞き入れる気がないんだな」と感じることもありますし、自分自身がそうだったこともあります。

 

 

 

最後に

脈絡なく、ぽつぽつと印象に残ったところについて触れましたが、とても勉強になった本でした。

 

暗い気持ちとの付き合い方って、鬱病じゃなくても難しいと思うんですが、このお話を読んだ後だと、そんなに恐れるものじゃないって気がしてきます。

 

 

今更ですが「パラダイムシフト」について調べてみたら・・・

その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること。

                                    (Wikipediaより引用 パラダイムシフト - Wikipedia)

 ・・・ってことでした。

 

どうせ変えるならいい方向に世界を変えたい。

 

長い人生、人にも自分にも見えない心と、うまく付き合っていけたら、きっとそれが幸せ。