【もしもの備え】マンガ『7SEEDS』!究極の備えはサバイバル術!?
今週のお題「もしもの備え」
『7SEEDS』というマンガを読んだことがありますか?
『BASARA』や『ミステリと言う勿れ』などを描いている田村由美さんの作品で、巨大隕石が衝突した地球で、選ばれた人々が絶望と自然の驚異の中を生き抜いていく物語です。
備えの実例ではありませんが、便利な世の中に慣れてしまった私たちにとって、勉強になることがたくさん描かれていますので、ご紹介したいと思います!
7SEEDSってどんなマンガ?
概要
2001年から2017年まで連載された田村由美によるマンガです。『別冊少女コミック』で連載していましたが、2002年に『月刊フラワーズ』創刊に伴い移籍。
単行本は「フラワーコミックス」より刊行され、全35巻で完結しましたが、2018年に最終巻のその後を描いた「外伝」が発売されました。
2019年からは、Netflixにてアニメが配信開始となっています。
あらすじ
時は近未来、巨大隕石が地球に衝突し、人類を含め、地上の生物は壊滅的な打撃を受けた。この最悪の事態を予測していた政府は、ある対策を講じていた。
「7SEEDS計画」。才能ある男女を選抜し、5つのチームを作り冷凍保存によって人類の種を残すというものだ。
そして、生き残った彼らの前には、絶望的な状況が待ち受けていた。
(漫画『7SEEDS』あらすじより)
隕石衝突後の世界に送られたのは、7人ずつの5チーム、計35名(+引率者が別にいますが)。日本の四季に因んでそれぞれ、春・夏A・夏B・秋・冬と分けられます。
チームは日時も場所もバラバラに目覚め、初めて見る世界で、他チームの生存者がいることを信じ生きていきます。
また、変わり果てた日本を歩き回るうちに、残されたシェルターなどから、自分たちが眠らされたあと世界に何が起こり、そこで最後を遂げた人々がどう生きたかを知っていきます。
大人になってからこのマンガを読んだのですが、
かなり衝撃的で、面白かったです!
残酷だと感じるシーンや、涙なしでは読めないようなシーンも多いですが、
「実際現実に起こったら、こういう選択を迫られるのかもしれない!」
「自分だったらどうするかな」
と、
自分のこととして考えずにはいられない、
とても心に残るマンガ
です!
マンガの表紙を見て「超少女漫画っぽい!」「そんなお話だったの?」と思われた方も少なくないと思いますが、内容は濃ゆくて超ハードですよ!
「夏のAチーム」の教育内容に注目!
夏のチームが2つありますが、Aチームはこのプロジェクトのために集められた優秀な遺伝子を持った子供たちで、生まれた時から特別な教育を受けたメンバーです。
彼らは、パソコンやお金などの隕石衝突と共に滅びるであろう分野は学ばず、自然の中で生きるため知識やスキルを学びました。
要は、究極の備えである、サバイバル術を身につけたのです!
13歳になると「火・水・風・土・動物・植物・医療」の中から2種類の専門科目を選び、更に深く学んでいきます。
<あなたなら何を選ぶ? 7SEEDS的専門科目!>
・火のクラス
火の起こし方・使い方、燃料について、火薬の使用法、各種武器の扱い、狩猟、格闘技、炭焼き、鍛冶、陶芸
・水のクラス
飲み水の確保、治水、灌漑、下水、水質・汚染について、地下水について、水車などの水力の利用について、海について
・風のクラス
天文、地理、気象、風と空気について、風車など風力の利用について、各種自然災害について
・土のクラス
土木、建築、地層、鉱物・石の見方と使い方、農地の確保や土壌の育て方・火山活動や地震
・動物のクラス
家畜の飼い方から病気について、さばき方と部位の利用の仕方、生態系と環境、猛獣の特性と撃退法、昆虫、魚
・植物のクラス
農耕全般や植物の採集、生態系と環境、薬草や毒草、樹木、きのこ、海草、これらの利用法と栽培法、たい肥作り
・医療のクラス
応急処置以上の医療全般
夏のAチームの椅子を勝ち取ったのは、各専門クラスのトップの子たちです。
鍛えられた身体能力と知識・スキルを駆使して、隕石衝突後の荒廃した世界を生き抜いていきます。
もちろん私も学校で、生物・地学・地理・保健などを学び、野外活動などの体験していますが、
到底実践で活用できる気がしません(笑)
しかし、発達した文明の中に生きていても、自然の恩恵や驚異と共にある私たち。
ましてや、自然災害が猛威を振るっている近年、避難所にたどり着いたとしても、物資や生活環境が保障されているとは限りません。
物理的な備え以外にも、知らなきゃいけないことがありそうな気がします!
マンガや映画も役に立つかも!?
『7SEEDS』は35巻の長編マンガのため、なかなかひと口には語れませんが、一度は読んでほしいマンガです。
今回スポットを当てたのは物語のほんの一部ですので、
選ばれた人々がどう生き、選ばれなかった人々はどうなったのか、是非ご自身の目で確かめてみてください!
そして、このマンガを読みながら、自分にできること・できないことを考えてみると面白いかもしれません。
とりあえず私は、知識云々の前に、圧倒的に体力がないなと思いました(笑)
「究極の備えとして、サバイバル術を身につけよう!」なんてのは極端な話ですが、様々なシチュエーションを体験できるマンガや映画・ゲームなどを通して、
主人公と共に色んな選択肢を考えてみるのも「備え」に繋がる気がします!
もしかしたら近い将来、マンガで読んだ知識が、あなたの危機を救うことになったりして・・・!