もちもち図鑑【番外編:白玉粉・だんご粉・もち粉の違いを実際に作って比べてみました】
こんにちは。ふくふく堂、ネコです。
「もちもち図鑑」は、もちもちな食べ物が大好きな私が、独断と偏見でもちもち度を評価する図鑑です。普段はスイーツやパンなど「もちもち」と名の付く商品を食べ、もちもち度と美味しさについてレビューしています。
その番外編として、今回は、ずっと気になっていた 『白玉粉・だんご粉・もち粉 の違い』について、実際に作って比べてみたので感じたことをまとめました。
はじめに
まず、それぞれの粉について『クックパッド料理の基本』から引用させて頂くと、下記のような特徴があると言われています。
だんご粉・・・原料はうるち米ともち米。コシが強めな食感になる。
もち粉・・・原料はもち米。キメが細かくなめらかな食感になる。
以上の特徴については、これまでも気になってネットで調べたり、パッケージに書いてあるのを見ていたので、知識としてなんとなく頭に入ってはいましたが、実際どれくらい違うのか体感したことはありませんでした。
そこで今回は、シンプルにそれぞれの粉で団子を作り、食感の違いを確かめてみたいと思います。
<参考>
白玉粉・上新粉・もち粉・だんご粉の違いと代用について - クックパッド料理の基本
調理条件
同じブランドのもので統一できなかったのですが、違いがわかりやすいように下記の条件で料理・比較しました。
・それぞれ粉50g
・食感をわかりやすくするため、どの粉も直径約2cmの団子状に成形。
・作り方はそれぞれの袋に記載の調理法にて調理。ただし、もち粉には団子の作り方の記載がなかったため、同じ粉状のだんご粉の袋に記載の方法で調理。
作り方
白玉粉
①白玉粉50gに水を少しずつ加え、耳たぶくらいのやわらかさになるまでよくこねる。
②適量を手で丸め、沸騰したお湯で茹でる。白玉が浮いてきたら約2分で引き上げ、冷水で冷やし、水気をきる。
だんご粉・もち粉
①粉50gにぬるま湯を少しずつ加え、耳たぶくらいのやわらかさになるまでよくこねる。
②棒状にのばし適当な大きさに切って丸め、沸騰したお湯で茹でる。だんごが浮いてきたら約3分で引き上げ、冷水で冷やし、水気をきる。
結果
それぞれの特徴について
白玉粉
・写真からもわかるように、“つるっと”を通り越して“ぬめっと”するくらい、みずみずしい。
・かなり弾力があり、一回では噛み切れない。一瞬、歯にねばっとくっつく。
だんご粉
・白玉粉・だんご粉と異なり、みずみずしさは外も中もない。
・歯切れがよく、もちもちという弾力はあまりない。
もち粉
・見た目や触った感じは、白玉粉とほとんど変わらずみずみずしい。
・食感も白玉粉とかなり近いが、こちらの方がよりぷるんとしているように感じた。ねばっと歯にくっつく感じも弱いように思う。断面写真を比べると、もち粉の方がキメが細かくさらっとして見える。
まとめ
見た目も食感も、白玉粉ともち粉はとても似ており、だんご粉だけが他の二つとは大きく異なることが、はっきりわかりました。これは、白玉粉ともち粉の原料がもち米のみなのに対し、だんご粉はもち米とうるち米が原料という違いからくるものだ考えられます。
また、最初に挙げた一般的に言われている特徴と、実際食べて感じた特徴を比較してみても、相違はなく、それぞれの説明を身をもって理解できました。食感や味は、言葉で説明を聞いても、実際味わってみないとピンとこないので、今回の企画でスッキリしました。
私は餅類全般好きなのですが、改めて食べ比べて、私はもち粉の食感が、旦那さんはだんご粉の食感が好みだということだわかりました。それぞれの粉の特徴を知っていれば、自分好みの食感を作り出すことができるので、まずは自分の好みを知るためにも、お家で作って食べ比べてみると楽しいですよ!
尚、上新粉についても比較したかったのですが、調理方法が全く異なったため今回は除外しました。もちもちなスイーツには、白玉粉・だんご粉・もち粉・上新粉のどれか、またはブレンドされて使われていることが多いです。そのスイーツでどんな食感を再現したいかで量や配合が変わってくるのだということがよくわかります。
今後は原材料と食感を意識しながら、もっともちもちスイーツを楽しみましょう!