【好きなお店】どうしてもここのパンが食べたくなるー山のパン屋 Daddys Bakery(稲美店)
今週のお題「好きなお店」
「どうしてもあの店のパンが食べたい。」
時折、そんな衝動が訪れる。
日々の基本的な食事は三食とも米なのだが、パンが好きである。特にバゲットやフランスパン、カンパーニュ等のハードタイプのパン。
しかし、ハードタイプのパンが美味しい店は、なかなか見つからない気がするのである。「美味しいけど、ちょっと違う」と思いながら食べていることも多い。
そんな私のお気に入りは「山のパン屋 Daddys Bakery」だ。2店舗あるようだが、我が家から行くならば稲美店。決して近くは無いのだが、大好きな曲をかけながらドライブするのにちょうどいい。
知り合いに教えてもらい、食べてみたらどストライクだった。昼食用に、フランスパンに具材が挟まっているタイプのものを買うことが多いのだが、この店のを食べたときに、美味しくて歓喜した。
表面がパリっとしているのに中が硬すぎず歯切れがいい。そのため、具材と一緒に頬張ってもバラバラにならない。しかし噛み応えがあって、フランスパン自体の食感も味も楽しめる。
満点。毎日食べたい。
シンプルな食パン・バゲットから、おやつ向けのパンや総菜パンも充実しており、毎回どれを買うか迷ってしまう。「前回食べたのも美味しかったから外せないし、あっちはまだ食べたことないから気になる・・・」といった具合で店内をぐるぐるするが、いつも決められず焦ってしまい、頭がパンクしそうになる。
チーズやナッツ、ベリーが入っているもの、クリームが挟まっているもの、デニッシュにカレーパンやあんぱんも・・・どれも私好みで美味しそうなのだ。
中でも『明太子フランス』は知人から美味しいと聞いていたのに、なかなか出会えず気になっていた。いつも売り切れているのだ。
一度、店員さんに「明太子フランスは焼きあがらないですか?」とわざわざ聞いていたお客さんもいたため、期待が高まってしまうのは無理もないことだ。
それが、ラッキーなことにやっと出会えた。しかも最後の1つ。すぐに次が焼きあがってくる気配もない。迷う余地など無かった。
見た目は普通の『明太子フランス』だし、ひと口食べてもそんなに変わったところはなさそうだった。だが、噛んでいるうちに美味しさに気づいた。
私は、『明太子フランス』にはハズレがあると思っている。パンが硬すぎる時と、明太子がしょっぱすぎる時だ。パリパリの表面が歯茎に刺さった経験がある方はいないだろうか。あれは、非常に残念な気持ちになる。
しかし、「山のパン屋 Daddys Bakery」の『明太子フランス』は、この店の美味しいフランスパンと明太子の相性が抜群だった。しょっぱすぎずまろやかで、噛めば噛むほど明太子とパンの味わいがクセになる。焼き立てではなかったが、全く問題なかった。
次は私も「明太子フランス、焼きあがらないですか?」と聞いてしまうかもしれない。
「山のパン屋 Daddys Bakery」の面白いところが、自社栽培小麦を使用しているところだ。小麦を一から育て、製粉も昔ながらの手間のかかる製法で自社で行っているという。中でもお店自慢の「一尺二寸」というパンは、“毎日三食お米のように食べられるパン”を目指して作られた素朴な味わいのパンだ。
そんなオーナーのこだわりが詰まった「山のパン屋 Daddys Bakery 稲美店」は、絶えずお客さんが出入りする人気店。雰囲気のある外観とお店の名前が入ったバスがとまっているのが目印である。
店内にはトースターもあり、購入したパンを温めることができる。スープや飲み物も販売しており、駐車場も広めなので、ドライブがてら訪れてみてはいかがだろうか。
※テラス席があるが、コロナウイルス感染拡大防止のため現在はテイクアウトのみ。
山のパン屋 Daddys Bakery
<西宮店>
〒651-1423
兵庫県西宮市山口町船坂字中垣ノ内90
Tel & Fax 078-907-3920
<稲美店>
〒675-1105
Tel & Fax 079-490-4233