「敏感過ぎる人の仕事の不安がなくなる本」を読んで【その① HSPを理解する】
現在、HSPについて勉強中でございます。
その中で「敏感過ぎる人の仕事の不安がなくなる本」というのを読んだので、学んだことをまとめてみたいと思います。
とてもわかりやすく読みやすい本で、おおまかに言うと下記の2つについて理解できます。
①HSPの特徴
②HSPと仕事の考え方
今日はまず、①HSPの特徴 について書いてみたいと思います。
HSPってなんだろう?
HSPという言葉自体は広く知られており、関連書籍も出ていたりするので、ご存じの方も多いと思います。
では、HSPについて知っていることはありますか?私は「敏感過ぎる人」という以外はあまり知りませんでした。
HSPは病気じゃない!
HSPは「Highly Sensitive Person」 の略で、よく知られているように「非常に繊細な人」「すごく感受性の高い人」という意味です。
なぜそうなのかというと、脳の神経の反応が活発なため、ちょっとしたことに敏感に反応したり、疲れやすくなるからだそうです。
しかし、これらの現象は病気でも障害でもありません。特徴が似ている部分はあっても、当事者のみが納得する感覚的な違いがあるのが異なる部分だそうです。それ故、治療して治るものではありませんが、折り合いをつけて生きていくために、まずHSPについて理解することが大事なんですね。
研究によって、国籍や性別に関係なく人口の15~20%(だいたい5人に1人)がHSPだということがわかっています。更に、人間だけでなく他の生物にもHSPのような「非常に敏感なタイプ」がみられることから、この特徴が生物にとって危機管理能力として発揮されているという考えもあるそうです。
HSPの定義は?
セルフテスト
HSPかどうかを判断する手段として、まずセルフテストに該当することが1つの目安となります。検索すると何種類か出てくるので、チェックしてみたことがある方もいるのでは?
ここでは本の中でも使われているアーロン博士のセルフテストのリンクを紹介しておきます。
<アーロン博士のセルフテスト>
http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html
4つの気質的な特徴DOES
それとは別に、DOESと呼ばれる4つの気質的な特徴をすべてを満たすかどうかで判断されるそうです。ここではその4つの特徴をまとめたいと思います
D・・・Deoth of processing 処理の深さ
同じものを見てもかなりの情報量を取り込むため、処理するのに時間がかかる。更にそれらを様々な可能性を踏まえて考え、頭の中で何度もシミュレーションをするため、考え始めると手が止まってしまうことも。
O・・・Overarousal 神経の高ぶりやすさ
Dで述べたように深く処理するため脳が疲れやすく、結果として神経が高ぶりやすくなり、ささいなことでも疲れの原因となっていまう。
E・・・Emotional intensity 強い感情反応
ミラーニューロンという「人の行動を見た時に、自分がその行動をしている時と同じ活動を示す脳の神経細胞」が活発なことで、人の感情に強く反応する。
S・・・Sensory sensitivity 感度のするどさ
ささいなことに気が付き、変化や違いへの反応が大きい。
ささいなことに気が付くため、大量の情報が脳に入ってくる⇒情報を深く処理する⇒脳が疲れ神経が昂る⇒感情が強く反応する・・・というように、この4つは連動しています。
どれがきっかけで、どういう順番に連動するかは違いがあるので、自分の連動の仕方を知ることが大事です。
HSPにもいろいろな人がいる!
「敏感な人」というと、常におどおどして内気なイメージがあるかもしれませんが、そうとは限りません。HSP研究の第一人者であるアーロン博士は、早い段階でHSPの約30%は外向型であることを発見しています。
また中には、「刺激追求型HSP」というタイプの方もいます。このタイプは強い感受性と合わせて、刺激を求める気質を持っている方で、HSS(Highly Sensitive Seeking)と呼ばれています。
<アーロン博士のセルフテスト 刺激追求型HSPバージョン>
http://hspjk.life.coocan.jp/HSS-Test.html
「周囲との違和感は感じているけど、そんなに内向的じゃないよ」という方も、HSPである可能性がある、ということです。
まとめ
この本について
この本を書いているのは、HSP専門のキャリアコンサルタントであるみさきじゅりさんという方。そして、ご自身もHSPだそうです。
HSP専門なんてすごいですよね!でも確かに、HSPのような特殊な条件で探さなければならない人ほど、相談に乗ってくれる人が必要です。画期的なお仕事だなと、尊敬します。
感想
私も、みさきさんが本に書いているような違和感を持ちながらも、「みんな、そんなもんなのかな。」「私の思考が独特なのか?」と思って生きていた部分があります。
それでこの本にたどり着いたわけですが、セルフテストでは27の質問のうち25個該当したので、HSPなのでしょう。
しかし、HSPに当てはまるかどうかが重要なのではなく、自分の特徴を理解しているかどうかが重要だと思っています。
HSPでも自分の特徴だと知っていれば、対処方法がわかるので生きやすくなります。逆にHSPでなくても、自分の性格、長所や短所をわかっていなければ、生きづらいかもしれません。
私は、この違和感や自分の思考について理解したくて、色々と調べていましたが、自分がHSPに当てはまった時、「なんだ、そういう特徴なのか。無理して頑張らなくてよかったんだ!」とスッキリしました。
この本は、自分について改めて考えるきっかけになると思います。読んでみてHSPだったとしても、そうじゃなかったとしても、新しい発見があるはずです。
本の中には、HSPを理解した上でどうすると生きやすくなるのか、ということも詳しく書いてあります!
もし、生きづらさを抱えている方がいたら、試しに読んでみるといいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!