ふくふく堂

生きづらさを感じる人たちへの情報発信!毎日をもっと楽しく生きるための実践ブログ!

MENU

かつての自分と同じように【職場の人間関係】で悩んでいる友人。限界なはずなのにそれでも頑張ろうとしてしまっている時、どう声をかけるのが正解なのか。

f:id:fukufukudo269:20201113161327j:plain

友人が悩んでいます。

 

かつての私のように。

 

業務フローが確立されていない会社で、理不尽な指示をしてくるパワハラ上司と、味方してくれるどころか陰口を言う同僚。

 

そんなマンガみたいな環境があるのか、と思うかもしれませんが、ほんとにあるんですよ。

 

 

私は旦那をはじめ周りの人たちに支えられ、そこから抜け出すことができました。

 

しかし友人は、まだ抜け出すための最後の勇気がでない様子。

 

こんな時、なんて声をかけるべきか・・・自分も経験したからこそ悩ましい。

 

 

<もくじ>

 

 

なぜすぐに辞めることができないのか

私も含め、こういう時、なぜすぐ「辞めよう」って思えないんでしょうかね?

 

古き良き日本の根性論的なものが体に染みついているからでしょうか。

 

自身の経験も踏まえて、こうじゃないかなって思うことを挙げてみたいと思います。

 

 

渦中にいると「異常」だということに気づけない

最初はおかしいと思っていても、慣れてしまうと判断能力が鈍るものです。

 

傍から見ると「その職場おかしい」「100%転職した方がいい」とわかっても、本人にとっては日々の風景。

 

だんだんと「これが普通」の状態に。

 

めったにそれ以外の環境を目にする機会などありませんから、自分が置かれている状況が「異常」だとは気づけないんですよね。

 

人の職場環境を聞く機会はあっても、話だけではなかなか実感が湧かない。

 

「単に私ができていないだけなのかも」とか「気にしすぎなのかも」なんて考えが邪魔して、正常な感覚が取り戻せません。

 

 

どこへ行っても同じだろうという諦め

一度そういう環境におかれると、だんだんと「諦める」ようになります。

 

「もっといい環境で働きたい!」と思う反面、「いや、どこに行っても会社なんて一緒なんじゃないかな?」という気持ちにもなってきます。

 

理想の職場を一日体験できれば、その概念も変わりますが、そんなことできませんからね。

 

劣悪な環境で働いていた人にとって、そんな会社は蜃気楼のようなもので、夢見ない方が幸せなのです。

 

すると「どこも一緒なら、またイチから覚えるよりも、有休もとれるようになったし今のまま頑張った方がいいのかも」という結論に至ってしまいます。

 

 

 

どう声をかけるの正解なのか

外から見ている私としては、一刻も早く辞めたほうがいいと思うのですが、こういう状態の時にストレートに言われても、なかなか受け入れられません。

 

「せめてこれを終わらせてから!」と頑張ってしまう気持ちも、ものすごくよくわかります。

 

私の場合は、旦那さんが1年ぐらい粘り強く「辞めたほうがいい」と言ってくれていましたが、それでもすぐに決断できませんでした。

 

 

いくら心配でも、助言と提案ばかりしない

こういう状態の時、感覚がマヒしています。

 

心はこわばり、いつもより疑い深くなっている上に、自問自答し過ぎて何が正しいのか、どう決断すればいいのかわからなくなっています。

 

助けたい一心で「もう明日から行かなくていいから!!」と語気を強めてしまいそうですが、敏感になった相手の心が、縮こまってしまう可能性があるんですよねぇ。

 

 

 

「ああしたら?」「こうしたら?」という助言のし過ぎにも気を付けています。

 

会社でのストレスでキャパオーバーなのに、たくさんの提案をされても情報を処理しきれないと思うからです。

 

 

 

「わかってはいるけれど、今は考えたくない」

「この人に相談すると、すごくワーワー言われる・・・」

 

・・・と思われ、心を閉ざされては元も子もありません。

 

 

 

とにかく吐き出させる

何より必要なのは、とにかく吐き出させることかな、と。

 

おそらく上司・会社のグチや、弱音から始まると思いますが、そのうち「転職したいけど、給料が心配」「仕事自体は好きだから辞めたくない」「家族に相談してもわかってくれない」と話してくれるかも。

 

そこには、「仕事以外での悩み」や「転職に踏み切れない理由」など、本人の深層心理が出てくるはず!

 

そうすれば、解決の糸口を一緒に見つけてあげられる。

 

なにより本人の頭が整理され、「自分が本当はどう思っているのか」がわかってくるんですよね。

 

だから、“話を聞いてあげる”というよりは“吐き出させる”ってイメージ。

 

結果、「あれ、なんで今の会社に執着してたんだろう?」と吹っ切れたり、見下されたくなくて頑張ってたけど「頑張る意味あるかな?」と気づいたりします。

 

ここまで来たら、本人と一緒に「じゃあ、これからどうしよっか?」と考え、必要なら手を貸す、というのがいいのではないかなぁ、とそんな風に思っています。

 

 

 

 

最後に

私も去年の今頃は、今の友人と同じような状態でした。

 

それでも「私がダメなせいかもしれない」とか「私が辞めたら、迷惑がかかる」とか「今辞めたら、逃げたと思われる」とか考えてしまって、辞める決断をするまでにかなりの時間がかかりました。

 

辞めると決めた時も「せめて引継ぎしてからにしないと!」と頑張っていましたが、そんな私を見て弟が言いました。

 

『そんなところ、明日から行かなくていい。急に来なくなった、とか言われても関係ない。そもそも筋の通らないことを言ってくるような人たちに、こちらだけ筋を通す義理はどこにもない。』

 

・・・ごもっとも。

 

結局私が辞めたあとの犠牲者を出したくなくて、引継ぎだけは最後までしたのですが(←強情)、この言葉は今でも心に残っています。

 

 

今、職場環境で悩んでいる方、いらっしゃいましたら、一度この言葉と照らし合わせて考えてみてください。

 

その頑張りに報いてくれる場所・人でしょうか?

 

 

 

さて、私の友人とは、来週会う約束をしています。

 

どう声をかけるのが正解かはわかりませんが、とりあえずいっぱい話してもらおうと思います。

 

皆さんなら、なんて声をかけますか?