好きなものを、自信を持って“好きだ”と言える人はかっこいい
好きなものを、自信を持って“好きだ”と言える人はかっこいいな、と30代半ばになって、改めて思う。
その代表格と言えば、私の中ではしょこたん(中川翔子)である。
過去にはいじめられていたこともあったと聞くが、それでも自分の好きなことを手離さず、今やそのたくさんの「好き」は「才能」として開花している。それは、好きなことを好きだと認め続けたからこその姿であり、あまのじゃくな自分と比べたりして、眩しく感じるのである。
BIOGRAPHY | 中川翔子 Official Website しょこたんねっと
「バレリーナ芸人」という聞いたことのない肩書だが、3歳から始めたという大好きなバレエを活かした芸風で活躍されている。自身のYoutubeで「バレエが好きなの!」「バレエをもっと広めたい!」と、自信を持って語っており、しょこたんから受けたような眩しさを感じた。
《松浦景子 プロフィール》
https://www.youtube.com/channel/UCiCfqrFi9el2btjY68xeIEw
そしてふと思うのである。
最近、こんなに真っ直ぐ、自分の好きなものについて語っただろうか?
だいたいの場合、「割と~」「ガラにもなく」「この歳になってまで」などなど、誰にともなく言い訳っぽくなっている気がする。でも、しょこたんや松浦景子ちゃんは「理由なんてないです!」って言わんばかりの真っ直ぐさで、満面の笑みで言うのである。
私にはいつからか「好きと言うからには、人より詳しくないと」という思い込みがあって、「好き」と認定することが非常にハードルが高かった。(「好き」と認定する、ということ自体おかしな話だが、あれこれ考えてしまうのである。)
もちろん今までやってきたことが、嫌なことだったわけでは無い。しかし、しょこたんゃ松浦景子ちゃんのように、胸を張って好きだと言えるものだったかは疑問に思う。
学生時代の部活がいい例である。
揃えた道具がもったいなくて、途中で投げ出したっていう事実を作りたくなくて、なんとか最後まで続けたという感じで、そこに語れるほどの愛はあっただろうか。部内で目標を話すときは、場違いな気がして居心地が悪かったこともあった。
そのうち「好きなことや夢中になれるものがない、つまらない人間なのかもしれない」と思うようになり、焦りや空虚感を抱いていた。すると、ますます自分の「好き」に自信がなくなり、何が好きなのかわからなくなっていた。
だから、純粋に自分の好きなものに向き合い、追いかけている人は眩しい。
2broの兄者が乗り物の話になると止まらなくなるのも、三人称の鉄塔さんに肩書が3つもあるのも、すごくかっこいいし羨ましいなと思う。
※2broの兄者・・・Youtubeでゲーム実況者として活動している3人組「2bro」のメンバーのひとり。FPSやアクションも実況するが、車・飛行機・戦車など乗り物が好きで、それらに関連するゲームも多く実況している。普段は落ち着いたトーンでしゃべるが、乗り物の話になると熱くなる。最近では、飛行機を操縦するゲームのために、辞書みたいに分厚い専門書を読んでいるらしく、突き詰め方がかっこよすぎる。
《2broオフィシャルページ》
《2bro Youtubeチャンネル》
※三人称の鉄塔さん・・・Youtubeでゲーム実況者として活動している3人組「三人称」のメンバーのひとり。ゲーム実況者以外に、小説家・和太鼓奏者という肩書がある。好きなことを続けて、しかも3つとも形になっているところがすごい。
《三人称Youtubeチャンネル》
30半ばにしてこんなことを思ったのには訳がある。
今後もし自分に子供が生まれたら、その子の好きなことを全力で応援してあげられる親になれるのだろうか、と思ったのだ。自分の好きなものもわからず、嫌々仕事に行っているようでは、そんな余裕がないのではないかと。
しかし、上記で挙げた眩しすぎる大人たちのおかげで、最近、自分のアンテナの感度が戻ってきた。好きなものがわかるようになり、自分の中の軸となるものを見つけ、生きづらさが少なくなった気がする。
もちろん大人には、好きなことばかりやっていられない事情もある。しかし、忙しくストレスフルな日々の中でも、しょこたん達のように、自分を形作る好きなものを忘れないでいたいなと思う。