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【後編】『劇団四季ミュージカル』の再開を待ちながら、過去に観た作品を思い返す

fukufukudo.hatenablog.com

前編に引き続き、今までに観た劇団四季ミュージカルを振り返っていきたいと思う。あらすじは前編と同じように、劇団四季のHPのURLを添付させていただくことにする。

 

リトルマーメイド

ミュージカル『リトルマーメイド』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】

プロモーションVTRを見て、アリエルのツンととんがった髪型が衝撃だった方も多いのではないだろうか。この演出が、海中シーンと陸シーンとの差別化に非常に効果的だった。その他にも水中という特殊な環境を演出する工夫が随所にあり、舞台上に見事な海の世界が出現している。

 

この作品のミュージカル化で気になっていたのが、アリエルが声を失った後の展開だ。声を失うということは、もちろんアリエルが歌うシーンは無いはずだ。しかしラストで声を取り戻すまでアリエルが歌うナンバーが全く無いということもないだろう・・・そんなシロウトの素朴な疑問をよそに、ストーリーを改悪することなく表現されていたので、気になる方は劇場で確かめてほしい。

 

ハッピーエンドなストーリーに加え、終始カラフルなステージである。アースラが登場するシーンはダークな色遣いだが、アースラや取り巻きのウミヘビの演出も視覚的に面白く、小さなお子様から大人まで楽しく見られる作品だと思う。

大阪/大阪四季劇場での公演が7/12から再開される。

ディズニー リトルマーメイド ミュージカル 劇団四季

ディズニー リトルマーメイド ミュージカル 劇団四季

  • アーティスト:劇団四季
  • 発売日: 2018/12/12
  • メディア: CD
 

 

アラジン

ミュージカル『アラジン』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】

見所は何と言っても、8分近く踊りっぱなしのジーニー登場シーン『理想の相棒ーフレンドライクミー』である。アニメーション映画でも、声優・山寺宏一さんがその才能を存分に発揮し有名なシーンだが、ミュージカルのジーニーも凄かった。激しいパフォーマンスをしながら、声優さん顔負けのさまざまな声を使い分けて演じていた。加えてあの声量、それはそれは聞いていて気持ちがいい。

 

それから、忘れてはいけないのが冒頭のシーンである。アニメーションでは怪しい商人が物語のプロローグとして歌っている『アラビアンナイト』。メインキャラが出てくるわけではないのに、魅惑的な曲調で、そこだけ何度も見るくらい好きだった。

それが、舞台上ではとてもボリューミーに、華やかになっていて、しかもジーニーが街を案内してくれる設定である。ジーニーの合図で幕が上がると同時にぐっと物語に引き込まれる。そして、本当に市場を歩いているかのような動きのある演出で、あっという間にアグラバーに迷い込むのだ。

 

また、アラジンの曲と言えば『ア ホール ニューワールド』や、上記で紹介した『理想の相棒ーフレンドライクミー』が有名だが、ミュージカルではそれ以外にも、バラードからダンスナンバーまで素敵な曲が目白押しなので、アニメーション映画を何度も見てる方でも新鮮だと思う。

 

クスっと笑えるコメディ要素もしっかり入っているので、友人や恋人・家族、誰と観てもハッピーになれる作品である。私が行ったときは、男の子も多く見に来ていて、まさに男女問わず楽しめる作品だと感じた。

東京/電通四季劇場[海]での公演が7/7から再開される。  

アラジン BROADWAY’S NEW MUSICAL COMEDY

アラジン BROADWAY’S NEW MUSICAL COMEDY

  • アーティスト:劇団四季
  • 発売日: 2018/12/12
  • メディア: CD
 

 

ノートルダムの鐘

ミュージカル『ノートルダムの鐘』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】

個人的には、今まで観た劇団四季ミュージカルの中でも、特に好きな作品である。だが、上記の2作品とは異なり、気軽に人を誘って見に行けるかというと悩ましい所だ。というのも、ディズニーのアニメーション映画を基にしているものの、ヴィクトル・ユゴーの原作小説に寄せた、シリアスなストーリーになっているからだ。メッセージ性・社会性がかなり強く、観た後もしばらく爪痕が残る。旦那さんと2人で観に行ったが、帰りはお互い沈黙し、色々と考え込んでしまった。

 

しかし私は、観終わってすぐ次の予約をするほど気に入った。

まず素晴らしかったのは“歌”である。「ミュージカルなんだから当たり前」と思わず、生で観てほしい。ノートルダム大聖堂を中心にストーリーが進む本作では、コーラスが聖歌隊に扮し、各ナンバーに荘厳な雰囲気と厚みを与えている。また、キャラクターそれぞれが悲劇的な宿命を背負っているため、魂の叫びとも言える歌声がどれもグッとくる。

 

それから、場面展開も注目すべき点だ。入場して舞台を見ると、大聖堂の柱や梁が固定されており、「大聖堂以外の場面はどうするのか」と始まる前から楽しみだった。するとその柱や梁は、酒場になり、広場になり、大聖堂の外観になり内部になり、カジモドの住む鐘付き場になったのだった。可動式の階段やベンチ等が巧みに使われ、動き回るキャラクターに合わせ風景が変わっていったのが印象的だ。

 

福岡/キャナルシティ劇場での公演が千秋楽まで中止になってしまい、次の公演についてはまだ発表されていないが、是非長く上演してほしい。

 

あなたは何を観たい?

さて、長々と前後編に渡って振り返ってみたが、いかがだっただろうか?あなたが観たことあるものも、まだ観たことのないものもあるだろう。もしかして、まだ一度もミュージカルというものを体感したことが無い方もいるかもしれない。

「セリフの代わりに突然歌いだすのが違和感があって、ミュージカルが苦手」という方もたまに聞くが、そうでなければ、どれも見ごたえがある。気になっている方はチャンスを逃す前に是非一度足を運んでみてほしい。

私自身、学生の時に「そのうち観に行こう」と悠長なことを考えていたら終わってしまった『ウィキッド』という演目がある。後悔する前に行くことをお勧めする。

 

もし踏み切れない場合は、まず ”劇団四季ミュージカルのCD” を聴いてみるのはいかがだろうか。「観る前に聞いちゃうの?」と思うかもしれないが、ミュージカルの楽しみ方には2通りあるということが最近わかった。

一つは予備知識無しで行って、初見の衝撃を味わう方法である。私は断然「予備知識無し派」である。しかし、旦那さんは違った。「できれば事前に音源を聞いて、歌詞や曲を知っていた方が楽しめる」ということだった。

なるほど、確かに普段聞き慣れないような言葉が出てくることがある。事前に歌詞や曲を少しでも頭に入れておけば、その分舞台に集中することができるかもしれない。

長く上演している演目は、レンタルショップでもCDを扱っているので、一度聴いてみるといいかもしれない。また、劇団四季公式Youtubeでは稽古風景や、色々なバージョンのプロモーションVTRが見られる。

 

まだまだ楽しみな作品がたくさん!

これまで観てきた演目も何度でも観たいのだが、他にもたくさん楽しみなものがある。

開幕が延期になった『アナと雪の女王』や、新作オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』も楽しみだし、ミュージカルの定番『マンマ・ミーア!』も『オペラ座の怪人』も見れていない。こころの劇場『カモメに飛ぶことを教えた猫』も気になる。

学生時代に見逃した『ウィキッド』の二の舞にならないよう、漏れなく観たいと思う。まずは今年2公演分予約した『ライオンキング』が無事に見られるよう、楽しみに待ちたいと思う。